大学院生からスタートアップへ進んだエンジニアの活躍ストーリー

こんにちは！ looking up株式会社の人事担当です。今回インタビューしたのは、2021年に入社したフロントエンジニアの酒井。高専の専攻科から大学院へと進んだという経歴を持つ彼が、スタートアップ企業のエンジニアになった経緯、 働いてみて今感じていること、彼の視点から捉えたlooking upという会社について語ってもらいました。

研究からプロダクト開発へ方向転換したワケとは？

――現在、どのような仕事をしていますか？

酒井 Reactを用いてプロダクトの画面を作成するのが私の主な業務です。そのほか、プロダクトに組み込む前のライブラリの作成も行っています。

――これまでの経歴を教えてください。

酒井 中学卒業後に高専の電子メディア工学科に入り、プログラミングや情報工学について学びました。その後は高専の専攻科に進み、生産システム工学を専攻。情報系の分野について重点的に身に着けることができました。

――当時から将来はプログラミング関係を志していたのですか？

酒井 いえ、そこまでは考えていなくて。高専の電子メディア工学科を選んだのも、倍率が高くなかったから、くらいの理由でしたね（笑）

専攻科を出ると大学修了と同等の資格が得られます。そこで大学院に進むか就職するかなどの選択を迫られるわけですが、私は大学院を選びました。正直、専攻科というのは世間でまだ少し知名度が低く、大学院修了という学歴を手に入れたほうが将来の選択肢が増えると考えたからです。
ですが、大学院は1年程で休学し、結果的にそのまま中退しました。私が所属していたのは自然言語処理を専門とする研究室だったんですが、もちろん興味のある分野ではあったものの、研究をすることそのものが肌に合っていないと感じるようになったんです。
その頃、教授のアシスタントとしてアルバイトをする機会があったのですが、時系列のあるテキストデータを扱うことが割と得意だった私は新聞記事のトラッキングなどを担当させてもらっていました。そのような経験から、研究よりも実際にコードを書いて動かしたりプロダクトをつくったりするほうが性に合っているということが自分の中で明確になったんです。
休学中は今後の方向性を検討すべくいろいろなことをやってみました。趣味で絵を描いたり、昔から好きだった小説を書いたり。そして、そういったコンテンツを公開するウェブサイトを自分で作ってみたりもしました。現在の仕事で使っているウェブ開発の知識は、この時に独学で身につけたものです。ある程度のスキルが身についたタイミングで就職活動を始め、求人検索サイトで見つけたのがlooking upでした。

一つ上の視点を持って成長していきたい

――looking upに入社した理由を教えてください。

酒井 私は先進的な技術を扱う仕事を希望していたのですが、実際の企業で活用されているシステムは意外とレガシーなものも多かったりします。looking upに心を引かれたのは、多くの求人情報の中でも数少ない、新しい技術に取り組んでいる企業だったためです。あとはとにかくエンジニアとして実務経験を積みたかったので、採用してもらえるという連絡が来てすぐ入社を決めました。

――入社からこれまでを振り返って、いかがですか？

酒井 私はlooking upの5人目の社員として入社したのですが、当時はまだ狭いオフィスで、会社の方向性もまだ模索しているような段階でした。しかしそこからの1年半程でオリジナルのアンケート調査システム『Muscat』を前面に出すようになり、社員も増え、会社としての安定感、安心感が見えてきたように思います。

会社がスピード感を持って成長していく中、私自身も複数のプロダクト開発に同時に関わらせてもらう経験ができました。短いスパンでどんどんプロダクトを作ってリリースしていくプロセスはとてもおもしろく、モチベーションにつながりましたね。

――酒井さんから見たCEOの阿久津はどんな人ですか？

酒井 物静かで理性的な人だなと思います。大学院生やエンジニアの経験もあり、工学系のアカデミックな知識なども幅広く持ち合わせていますね。いい意味で社長らしくなく、私たちエンジニアと共通の言葉、目線で話してくれるので信頼しています。

――最後に、今後の展望を聞かせてください。

酒井 日頃から上司によく言われ、私自身が心がけているのが「1レイヤー上の視点を持つ」ということ。今目の前にある作業だけでなく、このプロダクトを待っているお客さまは何を考え、どんなことを実現したいのかを考える視点を持つということです。今後はこの視点をさらに養って、末永くエンジニアとして活躍していきたいと思っています。